「ショートカットキー」は便利ですが、忘れない覚え方はありますか?
該当する英単語の「頭文字」が使われているショートカットキーが多いのがポイントです。
キーボードの特殊なキーと、いくつかのキーを組み合わせて使うことでパソコンの操作が素早くできる「ショートカットキー」は便利ですが、「覚えられないから使っていない」という方が多いのも事実です。
その大きな理由として、ただ「便利だから」とキーの組み合わせだけを紹介したり、一覧表にしている本やサイトが多いことが挙げられます。便利だとしても、単純な「丸暗記」はなかなかできないものです。
そんなとき、まずは「ショートカットキー」の多くは [Ctrl] や [Alt] キーという特殊なキーを押しながら、アルファベット一文字のキーを押すのが基本、だと理解するところから始めます。
そしてよく使われる「ショートカットキー」は
その操作を意味する英単語の頭文字が「アルファベット一文字のキー」に使われているものが多い
ということがポイントです。以下をご覧ください。
[Ctrl] +「S」 → 上書き保存(Save)
[Ctrl] +「C」 → コピー(Copy)
[Ctrl] +「O」 → ファイルやウインドウを開く(Open)
[Ctrl] +「N」 → ファイルやウインドウの新規(New)作成
[Ctrl] +「A」 → すべて(All)を選択
[Ctrl] +「F」 → 検索(Find)
[Ctrl] +「P」 → 印刷(Print)
※ [Ctrl] を軽く押し続けながら「アルファベット一文字のキー」
をこれまた軽く「ポン!」と叩く感じで使ってみてください。
※ メニューバーで表示されるプルダウンメニューで各操作名
の右に「Ctrl+*」と表示されています。確認してみましょう。
もちろん、頭文字を使っていない「ショートカットキー」もあります。アルファベットは26文字しかないし、操作に対応する単語が同じ頭文字になる場合もあるので、すべて頭文字、というわけにはいきません。
それでも、とてもよく使う「保存(Save)」「コピー(Copy)」「印刷(Print)」「すべて選択(All)」などは英単語の頭文字と知っているだけでも「丸暗記」で覚えるよりは、ずっと簡単ではないでしょうか?
そして、ぜひ先述の「コピー(Copy)」とあわせて覚えておきたいのが
[Ctrl] +「X」 → 切り取り(Cut : カット)
[Ctrl] +「V」 → 貼り付け(Paste : ペースト)
[Ctrl] +「Z」 → 元に戻す(Undo : アンドゥ)
この3つの「ショートカットキー」です。どれも明らかに頭文字と関係ない「アルファベット一文字」を使っています。
ここで注目すべきなのは「Z」「X」「C」「V」のキーの配列です。
「コピー」の「C」を頭文字で覚えておけば、あとの「X」と「V」のキー位置はキーボード上で「C」を挟んだ場所にあり、さらに「Z」も「X」の左隣にある、つまり「Z」「X」「C」「V」は一列に並んでいるわけです。
そこで [Ctrl] キーを左手の小指か薬指で押さえ、それを支点にしながらもうひとつの「アルファベット一文字」のキーを左手の人差し指で押せば、
[Ctrl] +「C」 コピーして
↓
[Ctrl] +「V」 貼り付ける
といった「連続ワザ」でも、各キーがキーボード上での位置が近いため、『左手だけ』でもできるようになる、というわけです。
同じように
[Ctrl] +「X」 切りとって
↓
[Ctrl] +「V」 貼り付けて
↓
[Ctrl] +「Z」 結果が気に入らないから元に戻す
といった「3段ワザ」まで自然に使えるようになれば、あなたは立派な「ショートカットキー」を使いこなせる上級者といえるでしょう。
※ 「すべてを選択」の「A」や「上書き保存」の「S」も[Ctrl]キーに
場所が近いので覚えやすく、左手だけでも操作しやすいはずです。
◆◇◆
あとは、いつもお話しするのですが「ショートカットキー」は便利だと実感できるものだけ覚えれば十分です。特に「あれは、どのキーだったかな?」と毎回、探すのであればマウスで操作したほうが早いわけです。
とにかく、まずは使いそうなものを試して、本当に「これは便利だ!」と感じたものだけ頭文字や位置関係などで覚えていけばいいでしょう。
以下のページに過去の記事で「ショートカットキー」を扱ったページのリンクを一覧にして公開しましたので、参考にしてみてください。
◇ ブラウザ/IEの定番ショートカットキー
◇ ソフト共通の定番ショートカットキー
◇ Windowsの定番ショートカットキー
◎ 便利な定番ショートカットキー一覧
◇ エクセルで使えるショートカットキー一覧
◇ Windowsキーを使った定番ショートカットキー
あとは「習うより慣れろ」ということになります。本当に便利なものは頻繁に使うので、自然と身についてくるはずです。
理解を深めるための「パソコン用語解説」