Excel で挿入した図形に指定セルの文字列を表示できますか?
図形を選択して「数式バー」に「=セル参照」を入力すれば可能です。
Excel で図形を選択した状態で文字入力をすると、図形の中に入力した文字列が表示されます。
あとから図形の文字列部分を選択すれば、文字列の編集も可能です。
この図形に表示する文字列を、特定セルに入力した文字列にすれば
- 特定セルを編集すれば図形の表示にも反映される
ようにできます。
この図形とセルを連動させる手順は以下の通り。
- 文字列を表示させたい図形を選択
- 図形を選択した状態で「数式バー」に「=」と入力
- 表示させたい文字列が入力された特定セルをクリック
これで特定セルの文字列が、選択している図形に表示されます。
たとえば『スタート』という文字列がセル「A1」に入力されている場合、
図形を選択した状態で「数式バー」に「=」と入力、
その状態でセル「A1」をクリックすると「数式バー」は「=$A$1」となり、
「Enter」キーで確定すると図形に『スタート』と表示されます。
その状態でセル「A1」の文字列『スタート』をたとえば『開始』に編集して確定すると、図形の中の文字列も『開始』になります。
ちなみに
- 図形を選択した状態で「F2」キーを押すと「数式バー」に入力カーソルが移動する
ことができるので、「手順2」では
- 「F2」キーを押して「=」キーを押す
という操作により、キーボードだけでできるので効率的です。
さらに「=$A$1」は、キーボードで「=A1」と入力しても同じ結果です。
たとえば「A2」に「終了」と入力しておき、図形を選択した状態で「=A2」に変更して確定すると図形には「終了」が表示されます。
これなら、セルをクリックするためにマウスに持ち替えなくても、図形を選択後に「F2」キーで「数式バー」に移動すれば、数式の入力も編集もキーボードだけでできます。
◆◇◆
ここで面白いのが、
- 特定セルの文字列を表示した図形を選択した状態で「数式バー」の等式を削除しても図形の文字列は削除されない
ということです。
以下の例でも「数式バー」で「=$A$1」を削除して確定しましたが、「図形」の「開始」は消えませんでした。
数式を削除すると、特定セルと図形の連動は切れるので、図形の文字列部分を選択すれば直接、編集ができるようになっています。
そのため最初だけ特定セルに連動させた文字列を表示して、あとは個別に図形の文字列を編集していく、といったこともできます。
理解を深めるための「パソコン用語解説」
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