「CHAR関数」とは、「数値」で指定された「文字」を返す関数です。ひとつの「文字」に、ひとつの「数値」を割り当てたのが「文字セット」であり、使っているコンピューターの「文字セット」が適用されます。
書式は「CHAR(数値)」で「数値」は 1 ~ 255 の範囲内で指定します。
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たとえば Windows で使われている「文字セット」では、数値「33」は記号「!」、数値「48」は数字「0」、数値「65」は文字「A」を返します。
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つまりセルに
=CHAR(65)
と入力すると
A
が表示され、たとえば
=CHAR(65)&CHAR(33)
と「&」を挟んで、2つの文字をつなげて入力すると
A!
と表示されます。
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「CHAR」は「文字」を意味する「character」の頭4文字から来ています。
「CHAR関数」では「文字」「記号」以外にも「タブ」や「改行」といった「制御文字」も「文字セット」で割り当てられています。
たとえば数値「10」が「改行コード」なので、セルに
="やまだたろう"&CHAR(10)&"山田太郎"
と入力して「折り返して全体を表示する」を適用するとセル内で改行されるので、セルの幅を最適化すると
やまだたろう
山田太郎
と表示されます。
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つまり文字列の途中に「改行」を挿入したい場合に「CHAR(10)」が使えるということです。
あるいは、すでに「改行」されている文字列も「CHAR(10)」を使えば分離が可能です。
逆に「文字セット」で文字「A」が数値「65」になることは「CODE関数」で調べることができます。
書式は「CODE(文字列)」で「文字列」の先頭文字だけが対象になります。
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ということで「文字セット」を覚えている必要はありません。
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