Excel で「グループ化」とは、選択した行や列を「グループ」としてまとめる機能で、「グループ」単位で表示/非表示の切り替えができ、複数「グループ」を非表示にして表を見やすく分かりやすくできます。
以前、行や列を非表示/再表示する方法も紹介しましたが、取り急ぎ非表示にしたいときには便利ですし、充分な機能でした。
ただし「非表示」機能では、非表示になっている行や列がどこにあるのか少し分かりにくいです。
もちろん、連続するはずの行番号の数字や列番号のアルファベットが突然、ジャンプしているし、境界線が「二重線」になるので、よく見れば分かります。
一方で「グループ化」を使うと非表示にしている部分もひと目で分かるし、非表示と再表示の切り替えも簡単です。以下のケースなら「+」ボタンをクリックすれば表示されます。
設定操作は、最初に「グループ化」したい行あるいは列を選択します。シート左端の行番号、あるいはシート上端の列番号が並ぶバーの上で「グループ」にする行あるいは列をドラッグすることで選択できます。
行あるいは列を選択後に「データ」タブのリボンで「アウトライン」グループの「グループ化」ボタンを押して実行できます。
「グループ解除」ボタンもあり、それぞれにショートカットキーもあります。
- グループ化 (Shift + Alt + 右方向キー)
- グループ解除(Shift + Alt + 左方向キー)
「グループ化」された行の左、あるいは列の上に同じ「グループ」の行や列を示すライン(線)が表示され、その端にある「-」ボタンをクリックすると非表示となります。
非表示となったら、「ー」のボタンは「+」ボタンとなり、今後はその「+」ボタンをクリックすると「グループ化」された行や列がラインで表示され、再び「-」ボタンに切り替わります。
「グループ化」された行を示すラインやボタンが並ぶ上端、列を示すラインやボタンが並ぶ左端に「数字」の階層ボタンがあります。
クリックすると、同じライン上にある「グループ」を一斉に非表示にできます。
たとえば、以下の例だと「2」ボタンで「2」のライン上にある「グループ」が非表示となります。
「1」ボタンで「1」のライン上にある「グループ」が非表示となります。
下の階層ボタンをクリックすることで、ひとつ上の「グループ」を一斉に表示できます。
「グループ解除」は解除したい「グループ」の行あるいは列を選択した状態で
「アウトライン」グループの「グループ解除」ボタンを押します。
これで選択した「グループ」だけ解除されます。
「グループ化」を一斉に解除するなら「アウトライン」グループの「グループ解除」メニューから「アウトラインのクリア」を選択します。
細かい「グループ化」で分かりにくくなったら、いったんすべてクリアするのもありでしょう。
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