Windows Vista で Outlook Express(OE) の後継となる電子メールソフト「Windowsメール」が登場しました。ずっと OE を愛用していた利用者が戸惑ったことは記憶に新しいところです。
中には Outlook Express と名前が似ているので Outlook を使い始めたため、問い合わせが増えるということもありました。
◆ Outlook Express と Outlook は何が違う?
電子メール機能しか使わないのであれば Outlook Express や後継の Windowsメール のほうが Outlook より使いやすいのは確かです。
そんな Windowsメール が Windows 7 ではどうなるか注目していたのですが、いきなり Windows Live メール に切り替わってしまいました。
※ Windows Live メールは「リボン」操作となり、メニューはなくなりました。
しかも
標準で Windows Live メール は Windows 7 に付属しておらず、
別途、ダウンロードしてインストールする必要がでてきたわけです。
とはいえ、多くのメーカー製 Windows 7 搭載のパソコンでは利用者の便宜を考え、最初から Windows Live メール をインストールしています。
そのため OS のアップグレードや組立パソコン以外ではそれほど気にする必要はありません。
Windows Live メール の名前の一部となっている「Windows Live」はマイクロソフトが提供するソフトや Webサービス群の名称で、メールも含めてパッケージにしたのが「Windows Live Essentials」です。
◆ Windows Live Essentials (旧名: おすすめパック)
Windows Live メール だけインストールしたい場合も、この Windows Live Essentials をダウンロードします。そしてインストール作業の途中で「メール」だけを選択します。
マイクロソフトとしては、今後のメールソフトは
めまぐるしいインターネットの進化に対応するためにウインドウズに付属させるのではなく、Windows Live という製品群として提供していく
ということになっています。
実際のところ、OS とメールソフトを分離したのにはウインドウズのPC市場における圧倒的な優位も関連しています。
ウインドウズに同社のメールソフトをデフォルト(既定)としてプリインストールすれば、メールソフトの市場も大きく獲得できることは当然なので、とりあえずは別途、インストールする形にしているわけです。
しかし、そんなことを言えば、ウェブブラウザーも同じように分離すべきということになるので、マイクロソフトとしては慎重に対処しているわけです。
一方ではグーグルやアップルが、自社のスマートフォン用OSには自社のウェブブラウザーをデフォルトにしていることもあり、バランスが難しい問題でもあります。
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