「脆弱性(ぜいじゃくせい)」とは

脆弱性(ぜいじゃくせい)」とは、文字通り「もろくて弱い性質」の意味ですが、コンピューターのネットワークで使われるシステムやプログラムに見つかったセキュリティ上の欠陥や弱点を指します。

ネットワークにつなぐシステムやアプリケーションの単純な間違い(バグ)を狙うだけでなく、開発者が予期しない方法でプログラムを誤動作させるというのも「脆弱性」を突いた攻撃です。

その欠陥や誤動作を悪用してセキュリティをかいくぐり、機密にしていた情報を盗んだり、ウイルスを送り込んだり、遠隔操作で乗っ取ったりしてしまうわけです。

 

「脆弱性」があることが明らかになれば、急いでその欠陥を解消する「修正プログラム」が用意されるのが普通ですが、開発者や監視機関による発見が遅れて、しばらく放置されている状態が一番危険です。

「修正プログラム」と「パッチファイル」の違いとは 

 

Windows XP のサポート終了で問題とされているのは、今後、新たに見つかった「脆弱性」に対応する「修正プログラム」は用意しないし、Windows Update による無償の提供もしない、ということに尽きます。

サポート終了で Windows XP は使えなくなる?

 

一方で「脆弱性」はネットワーク経由で攻撃されることがほとんどで、ネットワークにつないでいなければ大丈夫といえなくもありませんが、このインターネット時代、つながない状況のほうが少ないでしょう。

ちなみに「脆弱性」は英語では「Vulnerability(バルネラビリティ)」という長くて覚えにくそうな単語になります。カタカナ用語ではなく、難しい漢字用語が使われている理由もその辺にあるかもしれません。

記事の情報は公開時あるいは更新時のもので、最新情報はリンク先など情報元の公式ページでご確認ください。

スポンサーリンク

ご意見&コメント

パソコン用語解説」をご利用いただき、ありがとうございます。

「参考になった」「ちょっと違うかも?」というときは TwitterFacebookページを使ってご感想やコメントをいただけると嬉しいです!励みにもなりますし、必要に応じて情報の追加や修正もしてまいります。

 

同じカテゴリー「セキュリティ」の用語解説

 

同じカテゴリー「セキュリティ」のQ&A

関連した記事を検索

パソコントラブルQ&A」「パソコン用語解説」では関連Q&Aや用語解説を豊富に掲載中です。検索してみてください!

五十音順」インデックス

別サイトで「パソコン用語集」も公開しています。

過去の用語解説 (722 件)

編集長のプロフィール

編集長

:パソコン生活応援アドバイザー。「なにしろパソコン.com」サイト運営、メルマガ編集、セミナー講師からコラム・書籍執筆まで実績豊富!

「パソコン用語解説」では厳密さよりも、分かりやすさ、覚えやすさを優先しています。そのため強引なたとえを使ったり、編集長独自の見解も交えておりますのでご了承ください。解説の中でパソコンの設定や操作法を紹介していますが、お使いのバージョンなど環境によって違う場合があります。

また、本サイトを参考にしたパソコン設定、サイト閲覧、紹介したソフトウエアや機器の購入&使用、そしてトラブル対応やインターネット活用は『利用者の責任』でお願いします(免責事項)。