Windows標準「フォト」アプリの「生成消去」とは、写真から対象物や領域を切り取るように削除するのではなく、削除したあとの領域に周囲と溶け込むような自然な画像を AI によって生成する機能です。
「生成 AI」については以前、解説しています。
「生成消去」で消去したいエリアを指定して実行します。
その結果、削除した領域に表示されている画像は AI により生成されたものです。
そのために、そこだけ周囲と違和感があったり、期待した画像とは違っていたりする可能性もあります。
その場合、違和感のある部分だけ、再度、「生成消去」することもできます。
違和感がまったくなくなることはないので、どこで妥協するかという話になります。
もちろん「生成消去」後でも「元に戻す」ことは可能なので、元に戻ったら消去のために塗りつぶす領域の変更や「ブラシのサイズ」の変更をしてから、再度、実行し直すことで改善する場合もあります。
スマホ用「Googleフォト」アプリが提供する「消しゴムマジック」も削除したあとの領域に周囲と溶け込む自然な画像を AI によって生成する機能で「生成消去」の一種と言ってもいいでしょう。
ただし「消しゴムマジック」機能では、削除する対象やエリアを自動で AI が検出して候補としてハイライト表示してくれます。
それでよければ、あとは削除を実行するだけです。この機能が便利なのです。そして削除後の背景生成も自然ですね。
「フォト」アプリにも今後、消去する対象を AI が自動で検出してくれる機能が追加されることを期待したいです。
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