「ChatGPT」とは、OpenAI という企業が開発したサービスで、入力した質問や指示に自動で対応、膨大に収集&蓄積したデータで学習し、人間のような自然な対話で回答を生成します。総称が「生成AI」です。
「ChatGPT」は「OpenAI」のサイトから登録、ログインすることで、基本的な機能は「無料」で利用できます。
サイトは英文表示ですが、日本語で質問できるし、その回答も日本語になります。
「有料版(月20ドル)」にアップグレードすると応答速度が速くなり、新しい機能も優先的に利用できます。
「ChatGPT」の「Chat(チャット)」には「おしゃべり」「雑談」の意味があります。
会話のやり取りが「チャット」なので「対話」と表現されることもあります。
そして「GPT」は「Generative Pre-trained Transformer」の略語です。
「生成可能な事前学習済み変換器」といった意味で「事前に集めた情報で学習し、自動で回答を生み出すカラクリ」といったところです。
マイクロソフトが OpenAI に巨額の投資をして、その技術を「Bing」サービスに取り込んでいるのも話題です。
また、それに対抗するため Google も「Bard」という競合サービスの提供を開始したり、激しい展開に注目が集まっています。
そんな「ChatGPT」や「Bard」などの総称が「対話型AI」そして「生成AI(人工知能)」です。「生成AI」の「生成」は文章に限らず、画像や音楽、プログラムコードなど様々なものを指します。
さらに「大規模言語モデル(Large Language Model:LLM)」という用語もあり、「ChatGPT」のように文章を生成する AI で用いられている膨大なテキストデータを学習するサービスに用いられている技法です。
過去に集めて蓄積した膨大なデータから「より確からしい」回答を自動生成するため、すべてが正しいわけでも最新でもないので、間違った情報や古い内容を含むこともあり、それを踏まえて使う必要があります。
いずれにせよ、これらは登場したばかりの用語で、どれが定着するか、今後、どう変化していくかは分かりません。
さらに収集データを使うことから、元となる情報の知的財産権の扱いや個人情報、企業機密などの漏洩につながる可能性、また生成された情報を使用する場合の権利問題など、今後の課題や問題点も多いです。
それでも従来の「AI(人工知能)」と銘打たれたサービスに較べると、格段に正確性は向上し、なによりも対話が自然で滑らかなこと、そして今後も情報の追加蓄積と技術革新による進化が期待されます。
一方で利用規制が強まる可能性もあり、今後の普及に関する予測は難しいですが、修正を加えながらも「生成AI」は進化し、広く利用されていくことは確実でしょう。
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