Excel の「TRIM関数」とは

「TRIM関数」の書式は、とてもシンプルです。

TRIM(文字列)

定義は

「文字列」に含まれる単語間のスペースは 1つずつだけ残し、「文字列」の前後や重複する不要なスペースはすべて削除

する関数です。

• TRIM 関数 - Microsoft サポート

「文字列」には、「"」や「'」で前後を括って、直接、文字列を入力することもできるし、

「TRIM関数」を適用したい「文字列」が入力されたセルの「セル参照」を入力することもできます。

この「TRIM関数」を使って「不要なスペース」を削除する方法は「トラブルＱ＆Ａ」でも紹介しています。

• Excel で文字列に含まれる不要なスペースを削除

すべて削除ではなく、単語間のスペースは残すのが「TRIM関数」のポイントです。

さらに、たとえば「東京都」と「新宿区」の間に、半角スペースが 2つ入っている

「東京都  新宿区」

を「TRIM関数」で処理すると

「東京都 新宿区」

となって、半角スペースが 1つ削除され、1つだけ残る、というのも「TRIM関数」の特徴です。

また「A1」に「 東京都 新宿区 西新宿2-2-2 」のように先頭と末尾にも半角スペースが入力された住所の場合、

「A2」に「=TRIM(A1)」と入力して確定すると、「A2」には「東京都 新宿区 西新宿2-2-2」と表示されます。

先頭と末尾のスペースは削除されましたが、「東京都」と「新宿区」、「新宿区」と「西新宿2-2-2」の間にあるスペースは残りました。

英語の「TRIM（トリム）」には「切り取って整える」「取り除く」といった意味があり、「犬の毛をトリミング」といった使い方がイメージしやすいかもしれません。

単語間に複数のスペースが並んでいる場合、全角か半角かに関係なく、並んだ中で先頭のスペースだけが残ります。

これを利用して、たとえば集めた住所データには、都道府県のあとにスペースがあったり、なかったりするとしましょう。このとき住所のあとに必ず半角スペースがあるデータにする手順は以下の通りです。

1. 住所データから「都」「道」「府」「県」を検索して、あとに半角スペースを付けた「都 」「道 」「府 」「県 」に置換
   
2. 置換した住所を「TRIM関数」でスペースを整理

これなら元の住所データで「都」「道」「府」「県」のうしろが全角スペースでも、半角スペースでも、スペースがなくても、整理されて置換して追加した半角スペースひとつだけが残るようにできます。