「ランサムウェア」とは、パソコンや端末内に所有しているファイルを勝手に暗号化により使えなくして、その解除と引き換えに金銭などを要求する悪質なプログラムのことです。
英語の「ransom(ランサム)」には「身代金」「買い戻し金」の意味があり、その性質を持ったプログラム(ソフトウエア)ということで「ランサムウエア(ransomware)」と名付けられているのです。
最近では「身代金ウイルス」と紹介しているメディアもあります。確かに、そのほうが日本人には分かりやすいかも。
感染の経路は、コンピューターウイルスと同様、メールに添付されたファイルを不用意に開いてしまったケースが多いようです。
- 【注意喚起】ランサムウェア感染を狙った攻撃に注意:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構(2016/4/13)
また、問題のあるサイトを開いたり、出所が確かでないアプリを利用したりでも感染することがあり、パソコンはもちろんスマートフォンでも事例が報告されています。
予防策としては、従来のウイルス対策と大きな違いはありません。
- メールの添付ファイルは間違いない相手からのものしか開かない。「なりすまし」もあるので有名企業やサービスを名乗るメールにも注意が必要。
- Windows をはじめ、利用中のソフトウエアは最新の状態に更新して安全性の欠陥を減らす。
- ウイルス対策ソフトを導入して、常にアップデートする。
- 出所の不明なソフトをダウンロードしたり、使用しない。興味本位でファイル交換ソフトなどを利用しない。
- セキュリティが心配なら、アダルト系や出会い系サイトなどは利用しない。よく分からないサイトに近づかない。英語に自信がないなら、英文サイトも利用しない。
- パスワードを設定しなかったり、簡単に類推できるものにしない。他人に知られないよう管理にも気をつける。
- 長時間使わないときはパソコンを終了させる。
さらに「ランサムウエア」の性格上、大切なファイルはパソコンとは別の場所にバックアップしておくことが重要です。
もちろん他のパソコントラブルでもバックアップは有効なので実施しておきましょう。