プログラムを作るときには「プログラミング言語」という特別な書式や決まりを持った「言語」を使って書く必要があります。様々な種類がありますが「JavaScript(ジャバスクリプト)」もそのひとつです。
「Script(スクリプト)」には「台本」の意味もあり、かなり強引ですが「プログラムの動作を台本のように記述できるプログラミング言語」のひとつが JavaScript (ジャバスクリプト)です。
JavaScript は Internet Explorer などのブラウザーがあれば、すぐに動作を確認、利用できる手軽さもあって広く使われています。
JavaScript は1995年に Netscape(ネットスケープ)という、当時、人気だったブラウザーが採用して、それ以降、登場した新しいブラウザーでは「ほぼ」共通して使えるようになり、いまに至っています。
私が作った「なにしろ電卓」の動作プログラム部分も JavaScript で書かれています。いったんブラウザーで開いて「スクリプト」を読み込んでしまえば、インターネット接続が切れても計算できます。
「なにしろ電卓」は結構、長いプログラムですが、たとえば、以下のリンクをクリックするとメッセージが表示されるといった仕組みも JavaScript で実現しています。
プログラムとして書いたスクリプトは以下のように簡単なものです。
<script language="javascript">
<!--
function message() {
alert("JavaScriptを利用しています!");
}
//-->
</script>
この message() という JavaScript で作った小さなプログラム(関数)が「ここをクリック」したときに実行されるようにしているわけです。
alert("JavaScriptを利用しています!");
というのが「JavaScriptを利用しています!」というメッセージを表示しなさい!という命令になっています。
無料でも手に入る「テキストエディター」と「ブラウザー」があれば誰でも試せるので、最初に覚えるプログラミング言語としても JavaScript はいいかもしれません。
◆ こども工作教室
ちなみに以前、解説した Webブラウザー上でちょっとした操作を補助したり、便利機能を追加できる「ブックマークレット」も JavaScript を利用しています。
◆ 「ブックマークレット(bookmarklet)」とは - パソコン用語解説
現在では JavaScript で作った豊富で便利なプログラム群(ライブラリー)が無料で公開されており、これらを活用することで、より高度なことが「比較的」簡単にできるようになっています。
とはいえプログラムを作成するには、覚えたり、試行錯誤が必要なので、一般の利用者としては
ブラウザー上で動いているサービスの多くが、大なり小なり
JavaScript というプログラミング言語を使っている
ということを知っておけば十分でしょう。
◆◇◆
その上で、もっと勉強してみたいという方は、まずはこんなところから始めるといいかもしれません。
余談ですが「Java(ジャバ)」という名前のプログラミング言語もありますが、これは JavaScript とはまったく別物です。
別物ですが、Java を作ったサンマイクロシステムズという会社と、JavaScript を作ったネットスケープ社が一時期、業務提携したことがあり、そのときにネットスケープ社が開発したスクリプトに「Java」の技術仕様の一部を取り入れ、名前も流用して「JavaScript」と名付けたといった話もあります。
さらに興味のあるかたは JavaScript - Wikipedia 、Java - Wikipedia などを参考にしてみてください。
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