「Scroll Lock(スクロールロック)」キーとは、「矢印」キーを使ってもカーソルの位置や選択されたセルは移動せず、画面の表示範囲だけをスクロールできる設定(Scroll Lock)を切り替えるためのキーです。
「Scroll Lock」キーは、ファンクションキーが並ぶ列の右側にあることが多いのですがメーカーや製品によって場所や形状が違います。
また「Scroll Lock」設定をオンにしても、エクセル(Excel)など限られたプログラム(アプリ)でしか効果はなく、そのエクセルでも「Scroll Lock」はあまり使われていないため、逆にトラブルの原因にもなっています。
そのためキーボードのサイズに制約のある小型のノートパソコンでは「Scroll Lock」キー自体がない機種や「Scr Lock」「Scr Lk」と短く表記されたり、他のキーと組み合わせて初めて使える場合もあります。
上の例では「Num Lk」と「Scr Lk」がひとつのキーに割り振られていて、青字の「Scr Lk」は「Fn」キーを同時に押したときに利用できます。
ちなみにエクセルの操作では「矢印」キーを押すと、通常は選択中のセルから矢印方向にセルの選択が移動し、画面の端まで選択が移動すると、その先が表示されるように画面がスクロールします。
ここで「Scroll Lock」をオンにすると「矢印」キーを押してもセルの選択は移動せず、すぐに矢印方向へ画面スクロールするため、セルの選択はそのまま画面の表示範囲だけ変えたいときに使えます。
たとえば最初、セル「D3」が選択されている場合、
「Scroll Lock」オフで「右矢印(→)」キーを 2回押すと選択はセル「F3」に移動します。
「Scroll Lock」オンで「右矢印(→)」キーを 2回押すと選択は「D3」のまま、画面の表示範囲がセル2つ分スクロールします。
このとき「ステータスバー」の「ScrollLock」表示設定がオンになっていれば、「ScrollLock」と表示されます。
現在では「ホイール付きマウス」などで簡単に画面をスクロールできるため、エクセルでも「Scroll Lock」機能はあまり使われません。
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