パソコンを始めたとき、頻出用語なのに耳慣れない英単語の筆頭は「インストール(install)」かもしれません。「設置する」「導入する」といった意味になりますが、最初は首をかしげる言葉です。
たとえば、お店で買ってきた新しいソフトウエアをパソコンで使いたいとき、ソフトの CD-ROM や DVDをパソコンのディスクドライブにセットして、画面に表示された指示に従ってインストールをおこないます。
最近では、インターネットからパソコンに「ダウンロード」したソフトをインストールするほうが多いかもしれませんね。
インストールとはディスクの中にあるソフトをパソコン内のハードディスクにまるごとコピーする作業のようにも思えますが、単純なコピーだけでは大半のソフトは正しく動いてくれません。
複雑なソフトになればなるほど、「部品」ともいえるファイルがたくさんあって、それぞれを適切な場所にコピーしないといけないのです。
そしてさらに、ソフトが正しく動くために必要な登録や設定も同時におこなう、というこの一連の作業がインストールなのです。
強引にたとえると「新入社員(ソフト)」が「会社(パソコン)」に入社したあと、ちゃんと働けるようにする準備や手続きをすることが「インストール」になります。
通常、インストールを始めると「このソフトを使う前に、以下の条件を承認しますか?」という画面が出て、事前の確認を求めてくることも多いでしょう。これはまさに新人社員との契約のようなものです。
また「「C:...」に保存しますか」といった場面も出てくるでしょう。これは「配属先はどこにしますか」と聞いてきているようなものです。
さらにインストールすればスタートメニューの「プログラム」の一覧に、そのソフトを起動させるアイコンが追加され、多くのソフトはデスクトップにショートカットアイコンも作成されます。
これなどは新入社員を従業員名簿や電話帳に追加して、配属先や内線番号を社内に徹底しないと呼び出しさえできないのと同じです。
新入社員が戦力になるには、ちゃんと配属され、デスクやパソコン、名刺なども与えられ、社内手続きも済ませなければいけないわけです。
まとめると「インストール」とは
ソフトをちゃんと使えるように各種手続きを進めながら、付属するファイルをパソコンの適切な場所にコピーしていく作業
ということです。
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