Windows XP にしてから、ソフトウエアがエラーを起こすと 『Microsoftに報告してください』 と表示されます。送信したほうがいいのですか?
送信しなくても構いません。
Windows95/98/ME で評判が悪かったものに、ソフトウエアがエラーを起こし、強制終了されるときに表示されるメッセージがありました。
このプログラムは不正な処理を |
この『不正』という言葉が、利用者の気持ちを不安にさせてきました。
実際には「プログラムに不具合が起きました」という意味なのですが、何か利用者が悪いことでもしたような気分にさせられたものです。
それが WindowsXP になって、やっと「少し」表現が改善されました。
問題が発生したため、(プログラム名)を終了します。 |
※ あのマイクロソフト社が「申し訳ありません」と詫びるように
なっただけでも『大きな進歩』かもしれません。
しかし、案の定、そのあとがいけません。
この問題を Microsoft に報告してください。 |
そして、その下に「エラー報告を送信する」「送信しない」の2つのボタンが並んで表示されるため、利用者は「送るべきか」迷ってしまうのです。
「エラー報告を送信する」をクリックすると、インターネット経由で、マイクロソフト社にエラー情報が送られ、ソフトウエアの問題を次期バージョンで改善する参考資料として利用されることになっています。
もちろん「エラー報告」を送信しても、目の前のエラーは解決しませんし、このプログラムの不具合で失われた大切なデータは戻ってきません。さらに「次期バージョン」が出ても、改善される保証はありません。
ということで、送る「義務」は何もありませんので、「送信しない」を選んでもまったく構いません。利用者の判断で選べばいいのです。
◆◇◆
それにしても、なぜ、もう少し、表現を工夫しないのでしょう?
エラー発生で、利用者に明らかに「ご不便」をおかけしているときに「報告してください」と指示するような表現は慎むべきではないかと思います。たとえば、以下のような文面ではどうでしょう?
この問題の情報を Microsoft にお送りいただけませんか。 |
こういった「お願い」であれば、気持ちに余裕があれば
「仕方がないな?。それでもエラー報告、送ってあげようか。
ちゃんと参考にして改善してよね、マイクロソフトさん!」
という感じで、改善に協力する気にもなれると思うのですが...