[20/07/29] Internet Explorer が標準でなくなった理由

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■◇◇◇■ 第932号 ■◇◇◇◇■ 今週の読者数: 4,136名 ■◇◇◇■

 ≪今週の目次≫
  (1) 今週のひとこと Internet Explorer は廃止されるのでしょうか?
  (2) 今週のQ&A  Internet Explorer が標準でなくなった理由
  (3) 新・用語解説  コンピューター用語で「レガシー」とは
  (4) 編集後記    724685.com の閲覧もすでに Chrome 利用が一番
  ※直接ジャンプ! 今週のQ&A今週の用語解説編集後記
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 (1) 今週のひとこと Internet Explorer は廃止されるのでしょうか?
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      ☆「今日のひとこと」はこちらで https://www.724685.com/

 読者の方から以下のような質問がありました。

 「Internet Explorer を長年に渡り、利用しているせいか、なくなると
  とても不自由に感じます。そもそも、なぜ廃止になるのでしょうか?」


 まず最初に、まだ当面ですが IE 11 はなくなりません。

 確かに Internet Explorer(以降、IE)はバージョン 11 で開発を終了
 しており、マイクロソフト社は Windows 10 では Microsoft Edge への
 乗り換えを推奨しているものの、しばらくは IE 11 も利用できます。

 ◆ 古いバージョン(IE 11 以前)の Internet Explorer の
   サポート終了 - Microsoft 365
 https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/windows/end-of-ie-support


 ここに書かれている通り、IE 11 より前のバージョンはサポートが終了
 していますが、IE 11 のサポートは『インストールされている Windows
 OS の サポート ライフサイクルに従う』ことになっています。

 つまり、お使いの Windows のサポート期間中は IE もサポートされて、
 Windows 10 をお使いなら、IE 11 もセキュリティ更新、互換性の修正
 のプログラムなどが提供されるので、これからも利用できます。
 

 なくならない理由のひとつは、IE でしか利用できない社内システムを
 使い続けている企業が存在し、廃止した場合の影響が大きいためです。

 一方、すでに一般の利用者が IE でしか利用できないサイトやサービス
 はほぼなくなっており、逆に IE でしか使えないようにすると利用者が
 限られてしまうため、人気サービスが IE に依存することはありません。


 さらに最新技術や便利なサービスほど IE には対応しなくなっており、
 その傾向は今後さらに顕著となり、どんどん IE は使いづらくなります。

 『YouTube は Internet Explorer のサポートを終了しました。
  引き続き YouTube をご利用になるには、ブラウザを Chrome
  にアップデートしてください。』 - YouTube ヘルプ
  https://support.google.com/youtube/answer/175292?hl=ja

 そのため IE 依存の社内システムを利用している人以外、つまり一般の
 利用者で、まだ IE を愛用している方も、そろそろ Google Chrome や
 新しい Microsoft Edge をメインする検討をしたほうがいいでしょう。
 

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 (2) 今週のQ&A Internet Explorer が標準でなくなった理由
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    ☆「パソコントラブルQ&A」 https://www.724685.com/weekly/

 Q:なぜ、Internet Explorer が Windows 10 の既定の Webブラウザー
   ではなくなったのですか

 A:いくつか理由は挙げられますが、やはり Webブラウザーの世界市場
   を Google Chrome に大きく奪われてしまったのが大きいでしょう。


                ◆◇◆

 Windows 10 から Internet Explorer(以降、IE)から Microsoft Edge
 に既定の Webブラウザーが切り替わったことは 5年前に解説しました。

 ◆ 新しいWebブラウザー「Microsoft Edge(エッジ)」とは
   - パソコン用語解説(2015年08月12日)
  https://www.724685.com/word/wd150812.htm


 ではなぜ、IE は Windows 10 の既定の Webブラウザーではなくなった
 のでしょうか?様々な要因が考えられますが、やはり Webブラウザーの
 市場を Google Chrome(以降、Chrome)に奪われたことが大きいです。

 ◆ WebブラウザシェアランキングTOP10(日本国内・世界)
   |ウェブレッジ(更新日:2020/07/10)
  https://webrage.jp/techblog/pc_browser_share/

 上記記事によると、2020年6月現在、世界市場の Webブラウザーシェア
 は Google Chrome が 約58%、IE がわずか 2.3% となっており、IE が
 根強いと言われる日本でさえ Chrome が約 43%、IE が約 9% です。


 ここまで差がつくと人気サイトやサービスが、どの Webブラウザーでの
 利用を想定して自社サイトやサービスを開発していくかは自明の理です。


 これほど Chrome が普及した大きな理由は 2008年に登場してしばらく、
 IE と較べて圧倒的にページ表示が速かったことも挙げられます。

 ◆ 「Google Chrome(グーグルクローム)」とは
   - パソコン用語解説(2013年07月31日)
  https://www.724685.com/word/wd130731.htm


 2000年代前半、Webブラウザー市場を席巻していた IE は、独自の機能
 を搭載して便利になる反面、動作が重くなり、不具合もセキュリティの
 問題も増え、Webブラウザーとしての基本的な進化が滞りました。
 
 そんな中、できるだけシンプルに Web の標準化技術を採用し、高速で
 動き、頻繁にアップデートを繰り返して進化していく Chrome が登場し、
 IE に不満を持っていた利用者に広く受け入れられていったのです。


 さらに Chrome の基本機能はそのまま、別に「拡張機能」として比較的
 自由に機能を追加できるようにしたあたりも利用者には魅力でした。

 ◆ Google Chrome の「拡張機能(extension)」とは
   - パソコン用語解説(2014年10月01日)
  https://www.724685.com/word/wd141001.htm


 もちろん IE も高速化などを進め、徐々に Chrome 登場の頃ほど速度の
 差はなくなりましたが、Google検索、Gmail、Googleマップなど Google
 提供の人気サービスは Chrome と親和性がよく、普及を押し上げました。

 一方の IE は過去の独自機能を提供し続ける必要があり、最新サイトや
 サービスがうまく使えないケースも増え、じり貧になってきたのです。


                ◆◇◆

 そのため、IE の独自機能は引き継がないで Web の標準化技術をベースに
 開発したのが Microsoft Edge であり、Windows 10 からは IE ではなく、
 Microsoft Edge を既定の Webブラウザーにしたわけです。

 しかし、いったん奪われたシェアは取り戻せず、このまま独自で開発を
 続けるよりは、Webブラウザーの基本プログラムを Chrome と共通にして
 開発し直したのが「新しい Microsoft Edge」となります。

 ◆「新しい Microsoft Edge(エッジ)」とは
   - パソコン用語解説(2020年05月27日)
  https://www.724685.com/word/wd200527.htm
 

 つまり IE の独自機能を使った社内システムが残る企業向けに IE 自体
 は存続させつつ、一般利用者には Windows 10 の既定の Webブラウザー
 として「新しい Microsoft Edge」を使ってください、というわけです。

 
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 (3) 新・用語解説 コンピューター用語で「レガシー」とは
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         ☆「パソコン用語解説」 https://www.724685.com/word/

 ・コンピューター用語で「レガシー」とは、新しい技術や製品の登場に
  よって使われなくなった、あるいは古くなったのに使われ続けている
  従来のシステムやデバイスのことで、形容詞としても使われています。

  「レガシー(legacy)」は英語で「遺産」とも訳されますが、「時代
  遅れのもの(負の遺産)」のニュアンスで使われることもあります。

  つまり新しくしたほうがメリットが大きいのに、交換にコストや時間
  がかかる、使い慣れた利用者がいる、といった理由で生き残っている
  システムやデバイスのことを揶揄するのにも使われたりします。

  そういう意味では「Internet Explorer」はもう立派な「レガシー」
  であり「レガシーブラウザー」といってもいいでしょう。
 

 ・もちろん、純粋に「従来型」という意味で使われることや「レガシー」
  なりにメリットもあって使われ続けている、という場合もあります。

  たとえば 2020年に「新しい Microsoft Edge」が登場し、それまでの
  「Microsoft Edge」は英語で「Microsoft Edge Legacy」、日本語で
  「従来の Microsoft Edge」あるいは「従来版」と訳されています。

  ◆ Microsoft Edge 従来版のヘルプと学習 - Microsoft サポート
   https://support.microsoft.com/ja-jp/microsoft-edge-legacy

  ほかにも過去のものとなった「フロッピーディスク」など、広く普及
  していたのにすっかり使われなくなった製品も「レガシー」あるいは
  「レガシーデバイス」と呼ぶことがあります。


============ ◇ 編集後記 ◇ =======[Top に戻る]

 今週は Internet Explorer について取り上げてみましたが、それでは
 「なにしろパソコン.com」を見るときに使われている Webブラウザーは
 何が多いのか調べたところ 2020年7月現在、以下のような結果でした。

 1.31.5% Chrome
 2.28.5% Safari 
 3.19.4% Internet Explorer
 4.16.3% Edge
 5. 1.9% Firefox
 
 驚いたのは「Safari」、つまり iPhone でのアクセスが全体の 3割近く
 あるということです。慌てて OS 別で調べたらこうなりました。

 1.57.6% Windows
 2.27.5% iOS
 3.11.7% Android
 4. 2.8% Macintosh

 なるほど、パソコン利用者のための情報を提供する「なにパソ」でさえ
 アクセスの約 4割はスマホ経由になっているのですね。
 
 そこで Windows 10 での Webブラウザーを集計しなおすと以下の通り。

 1.35.5% Chrome
 2.31.3% Edge
 3.30.3% Internet Explorer
 4. 2.7% Firefox

 さすが「なにパソ」。レガシーの Internet Explorer は根強く、Edge
 と合わせて約 6割です。一方、Chrome も 35% まで増えています。

 こういう調査も、たまにはしないといけません。今後のメルマガで扱う
 記事の参考にする予定です。

                           (編集長・林)

 ※ 次回の配信は 2020年8月6日(木曜日)の予定です。

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