「アーリー・アダプター」から「キャズム」超え

魅力的な新商品が登場するといち早く手に入れたがる人達がいます。それをマーケット用語では「アーリー・アダプター(early adopter)」と呼んだりします。「新しもの好き」といったところでしょうか。

「adopt」という英単語には「採用する」「導入する」などの意味があり、「adopter」で「導入する人」となり、「早期に」を意味する「early」と組み合わせてひとつの用語となっているわけです。

 

iPad や iPhone に限らず、ツイッターやフェイスブックといったサービスも、登場と同時に使いたがる人がたくさんいます。

こういった人たちが「アーリー・アダプター」であり、彼らに評判がよく、人気に火が付けば本格的な大ヒットになるというわけです。

 

ところが「人気に火がつく」のは難しく、そこには一種の壁があり、その壁(落とし穴?)を「キャズム」と呼び、そこを越えることで「アーリーマジョリティ」の段階となり、多くの人に広がっていくということです。

※「キャズム(chasm)」は「裂け目」「欠落」といった意味。

 

もともとハイテク分野でこれらの言葉は使われていますが、なんとなく言葉の響きとかが格好いいので、ほかの市場や商品に当てはめて使われること(誤用?)も少なくありません。

 

ちなみに上の「キャズム」という本では「アーリーアダプター」のさらに前が「イノベーター(改革者)」と定義付けられています。「イノベーター」は「新しもの好き」というより「もの好き」に近いかもしれません。

 


【図出典】 キャズム(Chasm) | ビズハック!「企画書コレクション」

 

言葉遊びにも近いので、普通はこういった用語に詳しくなる必要も、日常会話で使う必要もまったくありません。

ただ「話の種」としては面白いので紹介してみましたが、本職の人からはでたらめな解説だと怒られそうなので、引用でごまかします。

◆ キャズム ? @IT情報マネジメント用語事典

 

とにかく「キャズム」を超えようとしても、商品やサービス自身に魅力がなければ導火線につけた火も途中で消えてしまいます。

月並みですが「そんな簡単にヒット商品は生み出せない」ということです。

 

「なにしろパソコン」では記事内に Amazon や 楽天 が販売する商品へのリンクや画像を掲載することがあり、そのアフィリエイトリンクを経由して商品の購入があったときに販売元から収入を得る場合があります。

記事の情報は公開時あるいは更新時のもので、最新情報はリンク先など情報元の公式ページでご確認ください。

スポンサーリンク

ご意見&コメント

パソコン用語解説」をご利用いただき、ありがとうございます。

「参考になった」「ちょっと違うかも?」というときは TwitterFacebookページを使ってご感想やコメントをいただけると嬉しいです!励みにもなりますし、必要に応じて情報の追加や修正もしてまいります。

 

同じカテゴリー「マーケティング」の用語解説

関連した記事を検索

パソコントラブルQ&A」「パソコン用語解説」では関連Q&Aや用語解説を豊富に掲載中です。検索してみてください!

五十音順」インデックス

別サイトで「パソコン用語集」も公開しています。

過去の用語解説 (722 件)

編集長のプロフィール

編集長

:パソコン生活応援アドバイザー。「なにしろパソコン.com」サイト運営、メルマガ編集、セミナー講師からコラム・書籍執筆まで実績豊富!

「パソコン用語解説」では厳密さよりも、分かりやすさ、覚えやすさを優先しています。そのため強引なたとえを使ったり、編集長独自の見解も交えておりますのでご了承ください。解説の中でパソコンの設定や操作法を紹介していますが、お使いのバージョンなど環境によって違う場合があります。

また、本サイトを参考にしたパソコン設定、サイト閲覧、紹介したソフトウエアや機器の購入&使用、そしてトラブル対応やインターネット活用は『利用者の責任』でお願いします(免責事項)。