[25/06/04] Excel で文字列に含まれる不要なスペースを削除

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 ≪今週の目次≫
  (1) 今週のひとこと 「Copilot」に架空の住所データを作らせてみた
  (2) 今週のQ&A  Excel で文字列に含まれる不要なスペースを削除
  (3) 今週の用語解説 Excel の「TRIM関数」とは
  (4) 編集後記    「Copilot」に Excel の数式を説明してもらった
  ※直接ジャンプ! 今週のQ&A今週の用語解説編集後記
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 (1) 今週のひとこと 「Copilot」に架空の住所データを作らせてみた
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      ☆「今日のひとこと」はこちらで https://www.724685.com/

 「今週のQ&A」などで「たとえば」で使うデータを考えるのは結構、
 面倒です。そこで AIアシスタント「Copilot」に例題となる住所データ
 を生成してもらいました。

 『エクセルで住所を加工する方法を紹介したいのですが、そのときに
  使える住所のダミーデータを用意してください。10件くらいで、
  都道府県+市町村+番地までで、いくつかの都道府県が混ざって
  いると助かります。

 と依頼すると、2~3分で以下の回答が表示されました。

 『以下は住所のダミーデータ例です。これをExcelに入力して
  加工方法を紹介する際に使用できます。

  住所
  東京都渋谷区神南1-1-1
  東京都新宿区西新宿2-2-2
  神奈川県横浜市中区山下町3-3-3
  神奈川県川崎市川崎区駅前本町4-4-4
  埼玉県さいたま市大宮区桜木町5-5-5
  千葉県千葉市中央区中央6-6-6
  大阪府大阪市北区梅田7-7-7
  京都府京都市中京区烏丸通8-8-8
  福岡県福岡市博多区博多駅前9-9-9
  北海道札幌市中央区北10条西10丁目

  このデータをExcelに入力し、加工方法を説明する際に活用
  してください。』

 これはありがたいです。ほかにも架空の人の名前とか頼めそうです。


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 (2) 今週のQ&A Excel で文字列に含まれる不要なスペースを削除
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    ☆「パソコントラブルQ&A」 https://www.724685.com/weekly/

 Q:Excel で文字列の前後にある不要なスペースを削除できますか?

 A:「TRIM関数」で文字列に含まれる余分なスペースを削除できます。


                ◆◇◆

 Excel で文字列に含まれるスペースを削除する方法は紹介しています。

 ◆ エクセル(Excel)で文字列に含まれるスペースを削除する
  - パソコントラブルQ&A(2014/12/24)
  https://www.724685.com/weekly/qa141224.htm

 このときは「検索と置換」機能を使って、検索する文字列を「スペース」
 として、置換後の文字列には何も入力しないで「すべて置換」しました。

 「オプション」設定で「半角と全角を区別する」にチェックがなければ
 「全角スペース」も「半角スペース」も一緒に「スペースなし」に置換
 されるので、文字列に含まれるスペースはすべて削除できるわけです。


 ただし「すべて削除」ではなく、文字列に含まれる単語間の「スペース」
 だけはそのまま残したい、たとえば「姓」と「名」の間に「スペース」が
 あるなら、その「スペース」は残したい、といったケースがあります。

 そんなときに使えるのが「TRIM関数」です。

 書式:TRIM(文字列)
 
 定義:「文字列」に含まれる単語間のスペースは 1つずつだけ残し、
    「文字列」の前後や重複する不要なスペースはすべて削除

 たとえば次のように前後に不要なスペースを含む氏名データがある場合、

 「A1」に「 あおい たろう」
 「A2」に「いけだ じろう 」
 「A3」に「 さかい さぶろう 」

 不要なスペースを削除して表示するセルに「TRIM関数」を使って

 「B1」に「=TRIM(A1)」
 「B2」に「=TRIM(A2)」
 「B3」に「=TRIM(A3)」

 と入力して実行すれば

 「B1」は「あおい たろう」
 「B2」に「いけだ じろう」
 「B3」に「さかい さぶろう」

 となり、前後の不要なスペースはすべて削除されています。

 
                ◆◇◆
 
 「TRIM関数」で 1つだけ残す「単語間のスペース」は「全角」か「半角」
 かは判別はしないので、たとえばすべて「全角スペース」に揃えるなら
 「TRIM関数」で出力された文字列に含まれるスペースを整えます。

 具体的には先ほどの「TRIM関数」による文字列を使えば「B1」から「B3」
 をコピーして「C1」から「C3」に「値だけ貼り付け」します。

 その上で「検索と置換」で「半角スペース」を検索して「全角スペース」
 に置換すればいいわけです。
   

 あるいは検索文字列を置換する「SUBSTITUTE」関数を使っても可能です。

 書式:SUBSTITUTE(文字列,検索文字列,置換文字列,置換対象)

 つまり、先ほどの「B1」は「=TRIM(A1)」でしたが、それを

 =SUBSTITUTE(TRIM(A1)," "," ")

 とするのです。これで「文字列」から余分なスペースを削除し、単語間
 に 1つだけ残ったスペースを「全角スペース」に揃えることができます。

 
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 (3) 今週の用語解説 Excel の「TRIM関数」とは
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         ☆「パソコン用語解説」 https://www.724685.com/word/

 ・Excel の「TRIM関数」とは、指定した「文字列」に含まれる単語間の
  スペースだけ 1つずつ残し、「文字列」の先頭と末尾、さらに単語間
  でも重複している不要なスペースを一括で削除するための関数です。

  たとえば「A1」に「 東京都 新宿区 西新宿2-2-2 」といった住所が
  入力されている場合、「B1」に「=TRIM(A1)」と入力して確定すると
  「B1」は「東京都 新宿区 西新宿2-2-2」となります。

  先頭と末尾のスペースは削除されましたが、「東京都」と「新宿区」、
  「新宿区」と「西新宿2-2-2」の間にあるスペースは残りました。


 ・英語の「TRIM(トリム)」には「切り取って整える」「取り除く」と
  いった意味があり、なじみのあるところでは「犬の毛をトリミング」
  といった言葉があり、イメージしやすいかもしれません。

  「TRIM関数」の書式は、とてもシンプルです。

  書式:TRIM(文字列)
 
  定義:「文字列」に含まれる単語間のスペースは 1つずつだけ残し、
     「文字列」の前後や重複する不要なスペースはすべて削除

  「文字列」には、「"」や「'」で前後を括って、直接、文字列を入力
  することもできるし、「TRIM関数」を適用したい文字列が入力された
  セルの「セル参照」を入力することもできます。

  ◆ TRIM 関数 - Microsoft サポート
   https://go.724685.com/3FIbCWf


 ・たとえば「東京都」と「港区」の間に半角スペースが 2つ入力されて
  いる場合、見ただけでは全角スペースひとつとの判別が難しいです。

  「東京都 港区」

  これを「TRIM関数」で =TRIM("東京都 港区") として確定すると

  「東京都 港区」

  となって、半角スペースがひとつ削除され、ひとつだけ残ります。
  半角と全角の組み合わせにすると分かりますが、複数ある場合は全角、
  半角に関係なく、並んだ中で先頭のスペースだけが残ります。


 ・これを利用して、たとえば集めた住所データには、都道府県のあとに
  スペースがあったり、なかったりするとしましょう。このとき住所の
  あとに必ず半角スペースがあるデータにする手順は以下の通りです。

  1.住所データから「都」「道」「府」「県」を検索して、あとに
    半角スペースを付けた「都 」「道 」「府 」「県 」に置換

  2.置換した住所を「TRIM関数」でスペースを整理

  これなら元の住所データで「都」「道」「府」「県」のうしろに全角
  でも半角でもスペースがあってもなくても整理されて、半角スペース
  ひとつだけが残ることになります。


============ ◇ 編集後記 ◇ =======[Top に戻る]

 今回の記事を書いたあと、試しに AIアシスタント「Copilot」に

  =SUBSTITUTE(TRIM(A1)," "," ")

 の説明をしてください、と聞いてみました。

 すると回答は

 『この数式は、セルA1の内容をトリムして余分なスペースを削除し、
  半角スペース(" ")を全角スペース(" ")に置き換えるものです。

  ・TRIM(A1): セルA1の内容から余分なスペース(先頭、末尾、および
   連続するスペース)を削除します。

  ・SUBSTITUTE(..., " ", " "): トリムされた結果の中で、すべての
   半角スペース(" ")を全角スペース(" ")に置き換えます。

  結果として、セルA1の内容が整形され、半角スペースが全角スペース
  に変換された状態になります。』

 となりました。

 なるほど。すでにある数式をコピペして説明させるなら簡単に聞けるし、
 回答も分かりやすいですね。期待通りの数式を提案させるのは、適切な
 質問が難しそうですが、既存の数式を説明させるのは便利そうですね。

                           (編集長・林)

 ※ 次回の配信は 2025年6月12日(木曜日)の予定です。

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