[13/07/24] Googleアカウント「2段階認証プロセス」設定

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■◇◇◇■ 第591号 ■◇◇◇◇■ 今週の読者数: 5,600名 ■◇◇◇■

 ≪今週の目次≫
  (1) 今週のひとこと Google、Facebookのパスワードを再チェック
  (2) 今週のQ&A  Googleアカウント「2段階認証プロセス」設定
  (3) 新・用語解説  Google メール「Gmail(ジーメール)」とは
  (4) 編集後記    そろそろパスワードでは限界が...
  ※直接ジャンプ! 今週のQ&A今週の用語解説編集後記
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 (1) 今週のひとこと Google、Facebook のパスワードを再チェック
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      ☆「今日のひとこと」はこちらで https://www.724685.com/

 知らないうちに、自分の Google や Facebook のアカウントにログイン
 (乗っ取り)されてしまい、アドレス帳や友だちリストを勝手に使って、
 迷惑メールやスパムコメントを投稿される被害が続いています。

 ◆ Gmailの乗っ取りが国内で相次ぐ、パスワードの強化や 2段階認証
   の利用を - トピックス:ITpro Active(2013/01/04)
  http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Active/20130103/447561/


 昨年末から今年の年初にかけても話題になっていましたが、ここにきて
 また、多くの被害が報告されています。大切なことなので、いま一度、
 パスワードについて、以下のチェックをしておきましょう。


 1.第三者が類推できるような簡単なパスワードになっていないか?
  (ユーザー名と同じ、電話番号、生年月日、家族やペットの名前)

 2.短く単純なパスワードではないか?最低でも8文字以上は欲しい。
  (「総当たり」で調べられた場合、文字数が少ないとすぐバレる)

 3.同じパスワードを複数のサービスで使いまわしていないか?

 
 少しでも不安を感じたら、これを機会に、より長く、よりランダムに、
 サービスごとに違ったパスワードを決めて変更しておきましょう。


 中でも「3」は重要で、たとえばメールのアカウントが乗っ取られると、
 メール内容から利用中のサービスに関する情報も知られてしまい、もし
 同じパスワードの場合、同時に乗っ取られる可能性もあるわけです。

 さらにユーザー名としてメールアドレスが使われるサービスも多いので、
 なんでも同じメールアドレスで登録することにもリスクがあります。


 グーグルの場合、ログインすると利用できるサービスがいくつもあり、
 基本であるパスワードの強化はもちろん「2段階認証」という仕組みで
 パスワードが盗まれてもログインできないようにしておきたいです。

 そんな「Google 2 段階認証」の手順を「今週のQ&A」で紹介します。


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 (2) 今週のQ&A Googleアカウント「2段階認証プロセス」設定
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    ☆「パソコントラブルQ&A」 https://www.724685.com/weekly/

 Q:Gmail の乗っ取りというニュースを耳にしましたが、パスワード
   を強化する以外にもできるセキュリティ対策はありますか?

 A:Googleアカウントの「2段階認証プロセス」で携帯電話(スマホ)
   との連動によって勝手にアクセスできないようにできます。


                ◆◇◆

 有名なネット企業の人気サービスでさえ、個人情報やアカウント情報が
 流出してしまう可能性があります。

 ◆ LINE の「NAVER」サービスに不正アクセス、アカウント170万件弱
   の会員情報が流出 - インターネットコム(2013年7月22日)
  http://japan.internet.com/webtech/20130722/2.html


 たとえば流出したものと同じパスワードを複数のサービスで使っていた
 場合、どんなに難しくしたパスワードでも効果はありません。そのため
 サービスごとにパスワードを変える、というのは基本中の基本です。


 そんな中、Gmail や Google+ などのログインして使うサービスを持つ
 グーグルは、たとえパスワードが盗まれても不正にアクセスのできない
 「2 段階認証プロセス」というセキュリティ機能を導入しています。
 
 ◆ Google 2 段階認証プロセス
  http://www.google.com/landing/2step/


 初めて使うパソコンからグーグルにログインしようとすると、登録して
 おいた自分の携帯電話やスマートフォンに「確認コード」が届くので、
 そのコードを入力してはじめてログインが完成する、という仕組みです。
 

 すでにグーグルのアカウントを持っている場合、設定は以下の通りです。

 1.グーグルの「アカウント」ページを開きます。
   https://www.google.com/settings/account?hl=ja

   ※ログインしていない場合は、ログインします。

 2.アカウント画面が開き、左の「セキュリティ」をクリック

 3.「2 段階認証プロセス」の右にある「編集」をクリック

   ※ログイン画面が表示されるときは、再度、ログイン

 4.「2 段階認証プロセスでのログイン」画面が開くので
   「設定を開始」をクリック

 5.「携帯端末を設定する」画面で携帯電話のメールアドレスを
   入力して「コードを送信」をクリック

   ※ 電話番号で音声通話でコードを受け取ることも可能

 6.携帯電話に届いたメールに記載されている「確認コード」を
   「携帯端末を確認する」画面の入力ボックスに入力してから
   「確認」ボタンをクリック

 7.自分のパソコンで、毎回、確認コードを入力する必要がない
   場合「このパソコンを信頼できるパソコンとして登録する」
   にチェックを入れて「次へ」ボタンをクリック

 8.「2段階認証プロセスを有効にする」で「確認」をクリック
 
 9.「アプリケーション固有のパスワード」を作成するか確認

   ・確認コードの入力に対応していないアプリでログイン
    するために専用の「パスワードを作成」が可能

   ・いったん終了して「後で実行する」こともできる
   

 この設定のあとで、別のパソコンからログインしようとすると、登録
 した携帯電話に「確認コード」が記載されたメールが届きます。

 本人であれば「確認コード」を入力してログインできますし、不正な
 アクセスの場合、ログインはできません。

 そして不正の場合でも携帯電話に確認メールが届くので、いちはやく
 パスワードを変更するなどの対応が可能となります。


                ◆◇◆

 たとえば iPhone で Gmail を使っている場合、「2段階認証プロセス
 を有効にする」設定にすると「パスワードが違う」と表示されるように
 なるため「アプリケーション固有のパスワード」が必要になります。

 「アプリケーション固有のパスワードの管理」をクリックすると再度、
 確認のパスワード入力が要求され、入力して次に進みます。


 「Google アカウントにアクセスできなくなることのないようご注意
 ください」という画面が表示されるので、必要に応じて「今すぐ変更」
 からバックアップ用の電話の登録やバックアップコードを用意します。


 一方で「後で通知」をクリックして、再度、パスワードを確認すると
 「アプリケーション固有のパスワード」を生成する画面が現れるので
 「iPhone の Gmail」と名付け「パスワードを生成する」をクリック。

 そこで表示された「アプリケーション固有のパスワード」を iPhone の
 Gmail 設定画面でパスワード欄に入力すれば使えるようになります。

 
 以上が、もし Gmail などグーグルサービスでパスワードが盗まれても
 アカウントが乗っ取られないための「2段階認証プロセス」の紹介です。

 結構、面倒な設定ですが、パスワードだけでは今後のセキュリティに
 不安を感じる人は、導入を検討する価値があります。
 

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 (3) 新・用語解説 Google メール「Gmail(ジーメール)」とは
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         ☆「パソコン用語解説」 https://www.724685.com/word/

 ・「Gmail(ジーメール)」とはネット検索サービスで有名な「Google
  (グーグル)」が提供する Webメールサービスであり、使用料無料で
  アドレスが取得できる「フリーメール」としても有名です。

  ◆ Gmail: Google のメール https://mail.google.com/?hl=ja

  フリーメールにも様々なサービスがありますが、Gmail の大きな特長
  はメールの保存容量が大きいことで、現在は Googleドライブ などの
  他のサービスと合わせて 15GB という大容量が提供されています。

  ◆ ドライブ ストレージ(ログイン後に開くページ)
   https://www.google.com/settings/storage/summary/?hl=ja

  無料の 15GB を超えると 100GBまでは $4.99/月 と有料になります。
  (2013年7月25日現在)


 ・機能的にはメール検索が強力で、検索ボックスにキーワードの一部を
  入力すると、メールの内容に合わせて自動的に予測が表示されます。
  検索は高速で、件名、本文はもちろん、日付などでも検索できます。

  また、一般的なメールソフトでメールの分類に使われる「フォルダー」
  ではなく「ラベル」を付けてグループ分けをします。ひとつのメール
  に複数のラベルを付けたり、並べ替えや検索の絞り込みにも使えます。


  一方でフリーメールということで、以下のことには気をつけましょう。

  ・自由に使えるメールアドレスのため、匿名性が高く、悪口など攻撃
   メールに悪用する人もいます。あくまで自分で書いた文章とメール
   の使用法については自己で責任を持つ必要があります

  ・ネット経由で誰でもアクセスできるため、アカウントの乗っ取り
   などには十分に注意し、パスワードの強化や「2段階認証プロセス」
   を導入するなど、事前に対策をしておきましょう。

  ・無料のため、突然、サービスが停止したり、サーバー上のメール
   がなくなっても責任は負わないことになっています。「補助用」
   のメールと割り切って便利に使いましょう。

  ・ビジネスにはフリーメールはできるだけ使わないほうが無難です。


  Gmail には、ほかにも様々な特徴がありますが、15GBまで無料なので
  まだ使ったことがない人は、まずはいつも使うメールの補助アドレス
  として試してみてはいかがでしょう?


============ ◇ 編集後記 ◇ =======[Top に戻る]

 実は私の知人が Gmail のアカウントを乗っ取られ、アドレス帳に保存
 していた友人たち宛に、一斉にスパムメールを送信されてしまいました。

 その人は決してパソコンが苦手というわけではなく、単純なパスワード
 を使っていたわけでもありません。だから乗っ取られた原因が分からず、
 それだけに不気味であり、決して他人ごとではないと感じたわけです。


 そこで、取り急ぎ自分のグーグルアカウントに「2 段階認証プロセス」
 を導入し、設定してみたというわけです。

 この仕組みは以前から知っていましたが、パスワードが盗まれることは
 ないだろうと思い込んで使っていませんでした。それでも今回は知人の
 実例もあり、設定するとともに「今週のQ&A」でも紹介しました。

 
 それにしても、そろそろパスワードに変わる、より安心で、扱いも簡単
 なログインの仕組みが登場してもいい頃です。進化に期待したいですね。
 
                           (編集長・林)


 ※ 次回の配信は 8月1日(木曜日)の予定です。お楽しみに。

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