[05/09/07] 「情報バー」ってどれですか?

■◇◇■ 週刊なにしろパソコン ■◇◇■ 毎週水曜日発行 ■◇◇◇■
  パソコン・インターネットを   発行日:2005/09/07
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■◇◇◇■ 第190号 ■◇◇◇◇■ 今週の読者数:10,247名 ■◇◇◇■

 ≪今週の目次≫
  (1) 今週のひとこと NEC さん、頑張っています。
  (2) 今週のQ&A  「情報バー」ってどれですか?
  (3) 今週の用語解説 液晶画面を光らせる「バックライト」
  (4) 今週のラジぱそ 第19回:スパイウエアにご用心
  (5) 編集後記    台風と1,000万アクセス

  ※直接ジャンプ! 今週のQ&A今週の用語解説編集後記

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 (1) 今週のひとこと NEC さん、頑張っています。
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      ☆「今日のひとこと」はこちらで http://www.724685.com

 「日経パソコン」というパソコン専門雑誌があります。

  ◆ 日経パソコン(日経BP社発行)
   http://www.nikkeibpm.co.jp/mag/pc/pc_npc.html

 この雑誌の特集記事で有名なものに、毎年、主要なパソコンメーカーの
 ユーザーサポートについて登録ユーザーに「アンケート調査」を実施し、
 その結果を総合と部門別にランキングで公表している記事があります。

 今年も「2005年8月8日号 特集1」として「2005年版パソコンメーカー・
 サポートランキング」が公開されました。そして、この記事で2年連続、
 ランキング総合No.1 となったのが「NEC」なのです。

  ◆ 2005年サポートランキングNo.1(121ware.com−NEC)
  http://121ware.com/support/supportranking/2005no1/

 もちろん調査対象者が各メーカーの「登録ユーザー 400名」と限られた
 数での比較調査なので、無条件に鵜呑みにはできないものの、初心者が
 新しいパソコンを購入する際の参考にすることはできるでしょう。


 NEC は「WEBサポート」部門でもトップですが、以前もご紹介したように
 「週刊ぱそらいふ」は NEC 以外のユーザーにもお勧めの情報です。

  ◆ 第149回 パソコンについてもっと詳しくなりたい
   https://www.724685.com/weekly/qa041201.htm
 
   ◇ 121ware.com(NEC) http://121ware.com
   ◇ 週刊ぱそらいふ   http://121ware.com/pasolife/


 そして「マニュアルサポート部門」でも1位なのですが、実はその評価
 の高いマニュアルをユーザー以外にも一般に公開しています。

  ◆ 121ware.com サポータる マニュアル
   http://121ware.com/navigate/support/manual/

 中でも「活用ブック」は、下手な市販の教本よりもよくできています。
 それを PDF で印刷できる形で全編公開するなんて、なんとも太っ腹!
 と思います。機種に依存した部分もありますが、十分、使える本です。   


 ということで、別に編集長は NEC とは何の利害関係も無いのですが、
 常に「いいものはいい」という立場で紹介をさせていただいています。
 とにかく「活用ブック」は初心者の方、必見です。


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 (2) 今週のQ&A 「情報バー」ってどれですか?
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   ☆「クラブQ&A(http://www.clubqa.com/)」での旬なQ&Aをご紹介

 Q:「情報バー」ってどれですか?いつ現れるのですか?

 A:Internet Explorer の画面上部で「アドレスバー」の下あたりに
   表示される背景が薄黄色の細長い表示領域(バー)のことです。


               ◆◇◆

 『「情報バー」が現れません』という質問があり、回答したところ、

  「あぁ、これが「情報バー」なのね。気がつかなかった。」

 ということが一度ならずあったため、解説したいと思います。

 
 まず『情報バー』とは、2004年9月に「Windows XP」の安全性を高める
 ために登場した機能強化用のプログラム「Windows XP Service Pack 2
 (サービスパック2:以降 SP2)」で導入された目玉機能の一つです。

  ◆ Windows XP Service Pack 2 セキュリティ強化機能搭載
  http://www.microsoft.com/japan/windowsxp/sp2/default.mspx


 『情報バー』は Internet Explorer を使用中に安全性に影響を与える
 可能性がある動作や表示が行われようとすると、実施の直前で一時的
 に止め、そのことを告知する『バー(棒状の表示領域)』のことです。

 
 その機能自体は良いのですが、問題は、その『表示方法』です。


 Internet Explorer の画面上部にある「アドレス・バー」など既存の
 「バー」の下に、目立ちにくい「薄い黄色の背景」をした細長い領域
 として突然、表示されるため、慣れない人は気がつかないのです。

 ※最初に「情報バー」が表示されるときにはメッセージウインドウ
  が開き、「情報バーにお気づきですか」という説明が現れますが、
  このウインドウの名前が「情報バー」なので困ってしまいます。
  このウインドウ名は「情報バーについて」でないといけません。


 さらに「ペポ」と音がしたり、一瞬、バーの色が反転したり、目立つ
 ように工夫したつもりなのかもしれませんが、背景を「薄い黄色」に
 したら目立ちません。せめて枠線だけでも目立つ色にして欲しいです。


 そして最大の問題は「バー」の左端に【情報バー】と明示していない
 ことです。滅多に出ないものなのですから、出たときには、きちんと
 それが『情報バー』だと一目で分かるように表示すべきでしょう。


               ◆◇◆

 ちなみに『情報バー』は Internet Explorer の設定が「既定の状態」
 であれば、閲覧しようとしているサイトによって、主に以下の3つの
 動作が実行される前に「確認と選択」をさせるために表示されます。


  1.「ActiveX(アクティブエックス)コントロール」を
    パソコンにインストールしようとしたとき

   → 「ActiveX」とは Internet Explorer の機能を強化する
     ための導入しやすい一種のプログラムですが、悪質な
     ものもあります。そこでインストールするか利用者に
     知らせ、判断させるのが『情報バー』です。

  2.「ポップアップ ウィンドウ」を開こうとしたとき

   → 「別ウインドウ」が勝手に次々と開く場合や、自動的に
     開かれたページに悪意を持ったプログラムが仕組まれ、
     問題が起きる場合があります。そこで「別ウインドウ」
     が自動で開く前に利用者に知らせ、開くかどうか判断
     させるのが『情報バー』です。


  3.ファイルをパソコンにダウンロードしようとしたとき

   → ファイル、特に悪意を持ったプログラムを注意しないで
     ダウンロードして問題が生じる場合が後を絶ちません。
     そこでダウンロードをする直前に利用者に知らせ、判断
     させるのが『情報バー』です。


 そして表示された『情報バー』をクリックして現れるメニューから、
 実施の直前で止められているインストールやダウンロードなどの動作
 を許可するかどうか、利用者の判断で選択することになります。


 要するに「事前に危険性は注意しました。あとは利用者の判断なので
 その結果、問題が発生しても利用者の責任です」ということを明確に
 するためのカラクリが『情報バー』といってもいいと思います。

 ※安全性の問題を減らすために『情報バー』を機能追加したため、
  便利で安全な「ActiveX」まで導入しにくくなってしまいました。
  安全性の強化は利便性の低下につながる場合が多く、残念です。
 

 マイクロソフト社の図解入り公式情報も参考にしてください。
  
  ◆ Internet Explorer アドレスバーの下部に表示される
   メッセージ(情報バー)について
  http://support.microsoft.com/kb/884225/JA/


 『情報バー』のような利用者に負担を増やす機能を追加する場合には、
 もっと見つけやすく、扱いやすい工夫と、分かりやすい日本語で説明
 する努力を業界リーダーのマイクロソフト社には期待したいです。


 ◎「今週のQ&A」は図などを追加、そして一部加筆して公開しています。
    −> https://www.724685.com/weekly/

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 (3) 今週の用語解説(167) 液晶画面を光らせる「バックライト」
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        ☆毎週、ひとつずつ、パソコン用語を解説していきます。

 ・「液晶画面が暗くなった」「何か表示されているようだけど光らなく
  なった」ということで「液晶画面を修理(交換)するにはどれくらい
  費用がかかりますか?」といった質問を受けることがあります。

  このような場合、実は液晶画面には問題がなく、後方から画面を透過
  するように照らしている『バックライト』が劣化して暗くなったり、
  点灯させる回路に異常が起きて点灯しなくなったと考えられます。

   ◆ バックライトの寿命は短い? (デジタルARENA)
   http://arena.nikkeibp.co.jp/qa/trouble/20020926/102083/


 ・『バックライト』は液晶画面を後方(back)から照らす光源(light)
  ということですが、その光源には小型で細長い一種の蛍光灯のような
  もの(冷陰極管)が1〜2本使われています。

  その冷陰極管からの光を液晶の背後から隅々まで万遍なく均一な光量
  で当てる工夫をしたものを「バックライトユニット」と呼んでいます。
  液晶ディスプレイの基本的な構造は以下のページが参考になります。

   ◆ 液晶ディスプレイの構造(情報機器と情報社会のしくみ)
   http://kyoikugakka.usacredheart.ac.jp/jyouhoukiki/sozai/1603/


 ・つまり液晶画面が暗くなった場合、単純に考えれば「冷陰極管」だけ
  交換すればいいと思うのですが、薄型、一体化されたノートパソコン
  では修理を依頼するとディスプレイ全部を交換される場合もあります。

  ということで「液晶画面が暗くなったので修理にどれくらいかかる」
  という質問には、メーカーや製品、特に交換部品があるかどうかでも
  大きく違ってくるので一概には言えません、とお答えしています。


 ・その液晶ディスプレイに使われた、あるいは同等な部品(冷陰極管)
  が入手可能で、工作が好きで、さらに結果について自己責任が取れる
  場合は、自分で交換するという「つわもの」もいるようです。

   ◆ 液晶バックライト交換のメモ
   http://www.geocities.co.jp/SiliconValleyCupertino/4426/

  しかし、外付けの17インチ液晶ディスプレイが新品でも3万円を切る
  ご時世なので、マニア以外にはお勧めできません。修理の見積をして
  もらい、丸ごと交換なら「買い換え」も選択肢かもしれませんね。


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 (4) 今週のラジぱそ 第19回:スパイウエアにご用心
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        ☆ラジオ版「なにしろパソコン」の最新放送内容を紹介

 9月の放送は、書籍「なにしろパソコン そこが知りたい」を使って、
 各章からひとつずつ、話題を紹介していこうと思っています。

 ◆ ラジオ版「なにしろパソコン」をネット公開!
 ┃  http://www.voiceblog.jp/724685/
 ┗◇ 第19回放送:スパイウエアにご用心(05/09/04)
    http://www.voiceblog.jp/724685/23837.html


 今週の前半では「なにパソ本」の出版に関するエピソードも、少しお話
 させていただきました。編集長の「本音」が聞けると思います。

 後半はスパイウエア。本当に困ったものが出てきたものです。

 ◆ 番組紹介ページ:http://blog.goo.ne.jp/fm/
 ┗◇ 内容紹介ブログ:http://blog.goo.ne.jp/fm/blog/
    iTunes で登録 :https://www.724685.com/fm/itunes/


 9月は「なにパソ本」からのピックアップ以外にも、最新のトピックス
 なども紹介していきますのでお楽しみに。


============ ◇ 編集後記 ◇ =======[Top に戻る]

 皆さんの地域では台風14号の影響はいかがでしたか?被害に遭われた方
 には心より、お見舞いを申し上げます。今後、北海道に再上陸するとの
 ことなので、二次災害も含め、引き続き、注意が必要です。 
 
 ◆ 台風14号情報 http://www.jma.go.jp/jp/typh/0514.html

 編集長も「今日のひとこと」で書いたのですが、東京で発生した記録的
 「集中豪雨」に出くわしてしまい、冠水した道路を歩く羽目になったの
 ですが、自宅は3階なので無事でした。とにかく雨量に圧倒されました。

 「なにしろパソコン・ドットコム」の累積訪問者数(アクセス数)が、
 来週にも 1,000万件を超えます。2000年10月1日にカウントを開始した
 わけですから、ほぼ5年かかったということです。

 この「1,000万アクセス」と「公式公開5周年」そして「なにパソ本」
 出版記念を兼ねた「バーチャル」なパーティを企画中です。大掛かりな
 ことはできませんが、皆さんで祝っていただきたいと思っています。

                           (編集長・林)

  ※ 次回の発行は9月14日(水曜日)の予定です。お楽しみに。


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林 俊二 と申します。「なにしろパソコン・ドットコム」のサイト運営、メルマガ執筆、セミナー講師から出張サポートまでこなすパソコン生活応援アドバイザー
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