[04/05/19] 成長する百科事典「ウィキペディア」

■◇◇■ 週刊なにしろパソコン ■◇◇■ 毎週水曜日発行 ■◇◇◇■
  パソコン・インターネットを   発行日:2004/05/19
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■◇◇◇■ 第123号 ■◇◇◇■  今週の読者数:8947名 ■◇◇◇◇■

 ≪今週の目次≫
  (1) 今週のひとこと  成長する百科事典「ウィキペディア」
  (2) 今週のQ&A   「PDF」ファイルはなにが便利なの?
  (3) 今週の用語解説  ファームウエア(firmware)ってなに
  (4) 編集後記     「今週の用語解説」が見事に100回!

  ※直接ジャンプ! 今週のQ&A今週の用語解説編集後記

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 (1) 今週のひとこと  成長する百科事典「ウィキペディア」
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      ☆「今日のひとこと」はこちらで http://www.724685.com

 最近、Google(グーグル)でキーワード検索をすると、その言葉を解説
 してくれるページに 「出典:フリー百科事典『ウィキペディア 』」と
 表示されているものを見つけることが徐々に増えてきました。

  ◆ フリー百科事典『ウィキペディア (Wikipedia) 』
   http://ja.wikipedia.org (このアドレスは日本語版)


 これはインターネット上で作成、無料公開されている百科事典であり、
 執筆、編集は主に参加者の共同作業によっておこなわれ、自由参加型で
 日々、掲載内容が更新、追加され、成長していくことが特長です。現在、
 日本語版の記事数は5万件に近づき、実用価値が出始めています。

 言葉を調べたいとき、単に事典として利用するだけではなく、利用規約
 を守れば、自分の良く知っている言葉について、自分の知識を公開する
 ことで、この「百科事典」の編纂に参加できるというのも魅力であり、
 ネットの特性をフルに活かした壮大な「実験」といえるでしょう。

  ◆ オンライン百科事典 日本語版 YOMIURI ONLINE
   http://www.yomiuri.co.jp/net/feature/20030902fe01.htm


 もちろん、自由に参加できるということで、内容のバラツキや正確性に
 不安がある場合も考えられますが、それはネット経由で得られる情報の
 すべてにいえることです。誰でも追加、修正できるというルールだけで
 本当に「使える」事典に育つのか、今後も注目していきたいところです。

 自分の得意な分野を調べ、詳しい記事が少ない場合、利用規約を守って
 執筆に挑戦してみてはいかがでしょう?結構、やみつきになるかも。


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 (2) 今週のQ&A 「PDF」ファイルはなにが便利なの?
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   ☆「クラブQ&A(http://www.clubqa.com/)」での旬なQ&Aをご紹介

 Q:ホームページで書類が公開されているとき、一般的な「ワード」
   などのファイルではなく「PDF」ファイルが多いのはなぜ?
 
 A:「PDF」ファイルは、無料で誰でも閲覧ソフトが入手できますし、
   再編集も制限でき、ネットでの書類公開に適しているからです。


                ◆◇◆


 ホームページの多くは、表示される文字サイズを利用者が好みで「大」
 「中」「小」と調整できたり、表示させるウインドウのサイズに合わせ、
 見た目の配置(レイアウト)も読みやすく収まるよう工夫されています。

 一方、ホームページで必要な情報を見つけ、プリントアウトするとき、
 A4用紙では端が切れたり、不要な部分も印刷されることがあります。

 つまりブラウザ(閲覧ソフト)で見やすさ、表示の自由度を重視すると
 印刷時のレイアウトは、どうしても犠牲になってしまうのです。


 そこでネット経由で印刷も考慮した書類を公開する場合、それに適した
 ファイル形式で提供される場合が多く、中でも最も普及している形式が
 「PDF(ピーディーエフ= Portable Document Format)」なのです。

  ◆ Adobe PDFってなに?(Adobe Systems Incorporated)
   http://www.adobe.co.jp/products/acrobat/adobepdf.html

   ※アドビシステムズ(Adobe Systems)というソフト開発会社は
    画像加工で「プロ」も愛用するフォトショップ(Photoshop)
    など、画像処理、印刷関連のソフトで有名な会社です。


 この「PDF」ファイルなら、無料で入手できる「アクロバットリーダー」
 というソフトウエアをインストールしておけば誰でも閲覧できますし、
 作成者の狙い通りのレイアウトで紙に印刷することができるのです。

 「アクロバットリーダー」の最新版は、以下のページからダウンロード
 できますが、最近のパソコンでは最初から入ってる場合が多いです。

  ◆ Adobe Acrobat Reader(アドビ・アクロバットリーダー)
   http://www.adobe.co.jp/products/acrobat/readermain.html


 普及率の高いマイクロソフト社の「ワード」のファイルのほうがいいの
 では?というご質問もありますが、ポイントは以下の通りになります。

  ・ワープロのファイルは、もともとインターネット経由での配布や
   公開を目的とした形式ではないため、ファイル容量を抑える工夫
   も機能も足りないので、一般的な文書の公開には不適切。

  ・普及率が高いとはいえ、「ワード」という有料のソフトウエアを
   誰もがパソコンにインストールしていなければ見られないという
   のでは「誰にでも読んでもらいたい」文書公開の場合は困る。

  ・もちろん専用のソフトを使えば「ワード」や「エクセル」など、
   印刷可能な、ほぼすべてのファイルを「PDF」形式で保存でき、
   さらに異なるコンピュータ用に閲覧用ソフトが提供されており、
   Macintosh、Windows、UNIXなど、機種を問わず利用できる。

  ・「ワード」ファイルの場合、文書を勝手に編集されたり、一部を
   勝手に流用される心配もあるが「PDF」なら細かく制限できる。


 といった理由もあって、今ではネット経由での一般的な文書の公開では
 他の形式を抑えて、すっかり「PDF」が普及、定着してしてきたのです。


                ◆◇◆

 「PDF」は、その特性から正式なパンフレットや説明書の公開に利用が
 進んでいます。特に政府関連のホームページでは、情報公開を「PDF」
 形式の書類でおこなう場合が非常に増えてきました。
    
 たとえばインターネットの普及などを調査・発表している総務省の
 「通信利用動向調査」のデータは、すべて「PDF」形式です。

  ◆ 総務省:情報通信統計データベース:通信利用動向調査
   http://www.johotsusintokei.soumu.go.jp/statistics/houdou05.html

   ※上記の書類のひとつをクリックして、お使いのブラウザで
    開ければ、あなたのパソコンに「アクロバットリーダー」
    がすでにインストールされていることが分ります。

   ※開いたファイルは、ブラウザの「ファイル」−「印刷...」
    を使っても、「アクロバットリーダー」の「印刷ボタン」
    をクリックしても、印刷することができます。
    

 もちろん、印刷や表示のときのレイアウトを大切にしている分、画面で
 表示させた場合、読みにくいのも確かなので、文書の利用目的、つまり
 印刷と表示のどちらに重点をおくかで使い分けされていくことでしょう。


 ◎ 「今週のQ&A」は図などを追加、そして一部加筆して公開しています。
    −> https://www.724685.com/weekly/ 

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 (3) 今週の用語解説(100) ファームウエア(firmware)ってなに
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        ☆毎週、ひとつずつ、パソコン用語を解説していきます。

 ・以前は「ファームウエア」なんて言葉は、初心者の方は知らなくても
  よかったのに「ルーター」やら「無線LAN」なんて高度な機器が 普通
  に使われ始めたため、こんな用語も割と耳にするようになりました。

 ・まず「ファーム」というのは「農場」の「farm」ではなく、「堅い」
  とか「しっかりした」という意味の「firm」です。「firm」の堅さは
  『ソフト(soft)ではないけど、カチカチというほどハード(hard)
  でもない」といったレベルなのです。

 ・大体、命名の意図が読めてきましたね?そうです。「ハードウエア」
  でもなく「ソフトウエア」でもなく、でもどちらかという「ハード」
  に近いかな、といったニュアンスが「ファームウエア」なのです。
  
  高度な電子機器(ハードウェア)には、その基本機能をコントロール
  するため、機器に最初から制御用プログラムが記憶されています。

  家電でも「マイコン制御」とか名の付いたものは、その機能を電子的
  に制御できる小型集積回路(マイコン)と、それを動かすための基本
  プログラムが機器に最初から内蔵(記憶)されているわけです。

  そんな最初から組み込んだプログラムは簡単に変更できないよう記憶
  させているため「ソフトウエア」ではなく、「ハードウエア」の一部
  としての意味合いで「ファームウエア」と呼ばれているのです。
  
 ・ところが「ルーター」やら「無線LAN」などといった技術的な進歩が
  速い分野で使われる機器では、新機能の追加や不具合を修正するため
  「ファームウエア」も接続したパソコンを経由してバージョンアップ
  できるようになっています。

  まあ、そういう意味では「ファームウエア」というより「ミディアム
  ウエア」とでも名前を変えたほうがいいかもしれませんね。


============ ◇ 編集後記 ◇ =======[Top に戻る]

 ・気が付けば「今週の用語解説」が今回でやっと 100回を迎えました。
  正直、ネタ切れで毎週苦しんでいた時期もあったのですが、とにかく
  皆さんに役立つ情報提供になるよう頑張ってひねり出してきました。  

 ・さすがに基本的な用語は終わってしまったので、最近では「ブログ」
  や「アバター」といった話題の新しい用語や、ちょっと初心者には
  難しい「セーフモード」や「レジストリ」まで幅を広げてきました。

 ・知っているつもりでも、いざ分りやすく説明しようとすると、本当は
  自分も良く分っていなかった言葉や、調べていくうちに新しい発見が
  あったりと、大変な作業の反面、とても勉強になったと感じています。
  
 ・さらに 200回までネタが続くかわかりませんが、今までと同様、毎週
  着実に続けていけば、積み重ねでさらに 100個くらいいけるだろうと
  気楽に考えて続けてみたいと思っています。

  というわけで、今週はこの辺りで失礼いたします。
                           (編集長・林)

   ※次回の発行は5月26日(水曜日)の予定です。お楽しみに。


用語用語用語用語用語用語用語用語用語用語用語用語用語用語用語用語用

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