「AMD」の CPU「Ryzen(ライゼン)」とは

Ryzen(ライゼン)」とは、「AMD(エーエムディー)」という企業が開発製造している「CPU」のブランド名です。2017年に発表されて以降、着実に進化を続けてきたため、人気も利用者も増えています。

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「AMD」の公式サイトでは「デスクトップ・プロセッサー」となっていますが、要するに「デスクトップ PC 向け CPU」ということです。

「AMD(エーエムディー)」は米国の半導体メーカーで「Advanced Micro Devices, Inc.」の頭文字による略称です。

「Intel(インテル)」の「CPU」と互換性のある製品を長年、開発製造してきた会社という認識でいいでしょう。

 

「CPU(シーピーユー)」についてはパソコンの基本部品なので 18年も前に解説しています。

要するに「中央演算装置」とも訳されている電子部品(集積回路)で「プログラム通りに計算やデータ処理をする部品」のことです。

こんな前の解説にも「AMD」の名前は出てきており、息が長いです。

 

現在(2020年)も Windows OS 搭載 PC で使われる「CPU」といえば広く一般的には「Intel(インテル)」が開発製造する「Core i7」や「Core i5」などの「Core i(コアアイ)」シリーズが有名です。

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この「Intel」の「Core i」シリーズに対抗しているのが「AMD」の「Ryzen」というシリーズなのです。

いかに競合しているかはお互いのシリーズ名からも分かります。

  • 高性能 PC 向け Intel Core i7 と AMD Ryzen 7 シリーズ
  • 主力の PC 向け Intel Core i5 と AMD Ryzen 5 シリーズ
  • 低価格 PC 向け Intel Core i3 と AMD Ryzen 3 シリーズ

さらに最近では、より高性能なシリーズでも競いあっています。

  • Intel Core i9 と AMD Ryzen 9 シリーズ

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ここまで高性能になると高価だったり、消費電力が増えて高温となったりして一般用途では使われないのですが、とにかく性能や速度を競うゲームや高度にクリエイティブな仕事用に採用されています。

 

そして 2019年に登場した「第3世代 Ryzen」と呼ばれるシリーズでは微細加工技術などでも「Intel」製品を技術的に凌駕するものが登場し、機能的にも魅力のある製品が増えているのです。

「CPU」の「コア数」を増やす競争も「Intel」と「AMD」の間で激化しており、たとえば「AMD Ryzen Threadripper」シリーズでは最大で「64コア」というとんでもない「コア数」になっています。

大雑把に「64コア」といえば、ひとつの「CPU」に「64個の CPU」が組み込まれている、ということです。

それほどに「AMD」は「Intel」に負けない技術力を持ち、真っ向から勝負しているのです。

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