「デファクトスタンダード(事実上の標準)」とは

ある市場で、圧倒的に独占状態となることで、ほぼそれが標準であるかのようになっている商品やサービス、技術規格などを「デファクトスタンダード(事実上の標準)」と呼ぶことがあります。

たとえばパソコンの OS としての Windows 、ワープロソフトの Word、表計算ソフトの Excel といったマイクロソフトのソフトウエア群は「デファクトスタンダード」と呼ぶのにふさわしい商品です。

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「デファクト」は「de facto」というラテン語で「事実上の」という意味があり、「スタンダード(standard)」には「標準」「規格」といった意味があるので、合わせて「事実上の標準」となるわけです。

 

この用語の引き合いによく使われたのがビデオレコーダーの録画規格である「VHS」と「ベータ」の市場争いで、最終的には「VHS」が圧勝して、まさに「デファクトスタンダード」となったわけです。

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ところがビデオレコーダーもデジタルの時代となり、いまやほとんどビデオテープは使われなくなり、せっかく「デファクトスタンダード」となっても、まったく別の製品や規格に一変することもあるのです。

 

つまり Windows も「パソコンの OS」 という市場で、いつまでも「デファクトスタンダード」の優位を保てるか分かりません。

Microsoft Windows 8.1

スマートフォンやタブレットの OS 市場で出遅れたことが Windows 8 の強引な設計になったのは明らかですが、現在の事実上の標準である以上、「スタンダード」の部分は大切にしてもらいたいです。

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