セキュリティ対策とアップデート設定の順序

パソコンをインターネットにつないだだけでパソコンに感染する可能性があるウイルス「Zotob（ゾトブ）」が８月に登場しました。米国では、主に Windows 2000 を使っている大手企業で感染被害が起きたようです。

　◆ Zotob（ゾトブ） にご注意！ （「安心だネット！」更新情報）
　http://blog.goo.ne.jp/anshin-net/e/dd2d95f1c1351323decb1fa1646fcd16

この手のウイルスは Windows の安全性の欠陥（セキュリティホール）を悪用して、その『穴』からこっそりパソコンに侵入するため、通常、セキュリティソフトでは『穴』からの侵入を止めるのは困難です。

　
とすると、対策として最も緊急で重要なのは、その『穴』を修復して、ウイルスが侵入できないようにすることであり、マイクロソフト社が提供する「修正プログラム」を適用することが必須になってきます。

では、買ったばかりのパソコンで、まだ最新の「修正プログラム」が適用されていない場合、セキュリティソフトの設定と、どちらを先にすればいいですか、という質問にも答えは見えてくるはずです。

　　
現在、販売されている新しい Windows XP 搭載パソコンには、最初から「SP2（サービスパック２）」が導入されているはずで、発売当初の Windows XP と較べれば、数段、安全になっています。

たとえば、今回の「Zotob」でも、Windows XP に感染する「可能性」はあったのですが、SP2 導入済みのパソコンには感染しなかったため、2003年に流行した「サッサー」のような大被害は起きませんでした。

ですから慌てないで、新しいパソコンをネットにつないだら、まずは Windows Update を実施いただければよろしいかと思います。

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問題なのは、古いパソコンをリカバリ（初期化）したときなど、購入当時の状態に Windows が戻ってしまう場合です。こうなると相当数の「安全性の欠陥」が残っている状態なので、かなり危険です。

できれば、Windows XP ならネット接続する前に SP2 導入用CD-ROM を入手して、ネットにつながずに SP2 を適用するのが理想です。

◆ Windows XP Service Pack 2 日本語版 CD のご注文 (有償)
https://www.microsoft.com/japan/ordercenter/windows/windowsxpsp2.aspx

※ 残念ながら、郵便局での無償配布は終わってしまったようです。
　http://www.microsoft.com/japan/windowsxp/sp2/booklet/default.mspx

　
入手できない環境であれば、ネットに接続したら、祈りながら（？）テキパキと Windows Update を実施するしかありません。Windows XP 以外のOSも同様に、まずは Windows Update の実施を検討すればいいでしょう。